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気の向くまま『デンマークの今』を探して at Copenhagen 2019.6

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住宅地散策は絶対に外せない楽しみ
人々のありのままの美しくヒュッゲな日常を垣間見れる嬉しいじかん

この日はデンマークの憲法記念日で祝日、国内のデパートやショップ、ショッピングモールなどほとんどが閉まってしまいます。また4年ぶりのデンマーク総選挙の日でもありました。なので数日前から今日は大好きな住宅地巡りをハシゴしようと決めていました。休日は家やお庭の手入れをしている人が多くてなかなか思うように撮影できませんが、遠慮しながらもパシャパシャ撮り歩き回りました。一日でなんと30.000歩近く歩いていて自分でもびっくり、普段歩かない生活をしているので足も痛くなりますが私にとっては何より楽しい大好きな過ごし方です。やはりこの仕事は天職かも知れませんね。(笑)

次々と目の前に現れるどのお住まいも美しく手入れされ、お庭や外構もそれぞれ個性豊かでとっても素敵! 芝刈りをしたり生垣の伸びたところを機械で整えたり、外壁を塗っている親子の姿も見かけました。休日にはよく見る風景、こんな何気ない日常にこそ人々の真の姿を見ることができると感じています。デンマークの人々にとってこれは何も特別なことではなく、家や庭を手入れすることはインテリアを自分らしくしつらえるのと同じこと、美味しい食事をつくって楽しむのと同じこと、そして住まうことは自分の人生そのものなんだと思います。だからこそそれぞれが個性豊かで美しく輝いているのです。

またどこへ行っても住宅地や街自体に緑地帯がきちんと整備されていて木々はどんどん大きくなりその相乗効果で家並みとして価値も上がりより美しさに磨きがかかります。緑は住まいにも街にもまた地球にとっても大切なものだとみんな知っているから大切にします。ちなみに私が住んでいる地域では、葉っぱが生い茂り緑が一番美しく木陰が必要な夏に業者が来てバッサバッサと惜しげもなく枝ごと落としていきます。なので樹形はフライドチキンの骨のようになり可哀そうで見ていられません。いったい何のために木を植えたのでしょうか。

私はデンマークから多くのことを学ばせて頂きながら長くこの仕事をしてきました。これまで大学や建築関連の会社、政府や自治体などからもたくさんの貴重なお話を聞かせて頂きました。でも一番心に深く残っているのは普通の人々の豊かな暮らしぶりです。そこで感じたわくわく感やほっこり幸せな気持ち、うっとりしてしまうほどの美しい日常を少しでも多くの方にお伝えしていきたい、こうしてたくさんのお住まいを見せて頂きながら何とも言えない想いが溢れてきます。

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